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桐野 夏生 「グロテスク」

こ・・・これは。 ★★★★


"------- あらすじ 出版社より -------------------------

グロテスクグロテスク
(2003/06/27)
桐野 夏生

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世にも美しい妹ユリコを持つ「わたし」は、ユリコと離れたい一心でQ女子高を受験して合格し、スイスに住む両親と離れて祖父とふたり暮らしを始める。エスカレーター式の名門Q女子高は厳然とした階級社会であった。佐藤和恵という同級生が美人しか入れないという噂のチアガール部に入ろうとして果たせず、苛立つのを、「わたし」は冷やかに見守る。
夏休み前に母が自殺したという国際電話が入る。ユリコが帰国するというので、「わたし」は愕然とする。同じQ女子高の中等部に編入したユリコは、その美貌でたちまち評判になるが、生物教師の息子木島と組んで学内で売春し、それがばれて退学になる。和恵はQ大学から大手のG建設に就職した。―そして二十年後、ユリコと和恵は渋谷の最下層の街娼として殺される。
"---------------------------------------------




1997年3月の東電OL殺人事件

あの事件当時は、
何が本当かわからないほど
マスコミが騒ぎたて、

被害者の扱われ方が、
あまりにひどく
気の毒でならなくて避けていたのもあったのですが、

今なら少し
彼女に何があったのかわかるかもしれないと、
ドキュメンタリー東電OL殺人事件 (新潮文庫)と一緒に読んでみたのです。


具体的な事実ならドキュメンタリーでわかるけど、
心の中が見えた気はしませんでした。

ならばこの小説として評価の高い「グロテスク」
あの事件をモチーフにしているということで、読んでみました。




私の中での最大の謎は、
あの事件の被害者が、
年収一千万はあるだろうという現役のエリートでありながら、
どうして街娼にまでなっていったのか、ということ。

そこが、
この本を読んで なんとなく見えた気がしました。



見えたとはいっても
それはとんだ勘違いかもしれないし、
結局本人にしかわからないことなんでしょう。

でももしかしたら、
本人ですらわからないかもしれない
とも思うのです。




人は誰しもグロテスクな闇を持っているのかもしれない。

でも人は、その闇を扉から出してはいけないのです きっと。


出してしまったら、
全身がグロテスクの闇に覆いかぶされ、

拭い去ろうとも、
決して逃げられないのが、

グロテスクな闇なのでしょう。



自分の闇よ扉から出るなよ 

とにかくゾッとするブランなのでした。 


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