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岩井 志麻子 「ぼっけえ、きょうてえ」

さすがホラー大賞。 ★★★★


"------- あらすじ 出版社より -------------------------
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)
(2002/07)
岩井 志麻子

商品詳細を見る

―教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。…この先ずっとな。時は明治。岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた…。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。
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評判通り、ゾッとします・・・。

短編集なんですが、
最初の「ぼっけえ、きょうてえ」と最後の「依って件の如し」が
ずば抜けてゾッとしました。


怖いというより、嫌悪感に襲われる感じでしょうか。


明治後期、
飢饉に喘ぐ暗い山村のでの生活。
なんだろうこの部分的に感じる超リアリティ。


日本ならではのホラーなんでしょうね。

うう・・

暗くて
陰湿で
とっても嫌な感じ。

そして何気に哀しいのです。 


桐野 夏生 「グロテスク」

こ・・・これは。 ★★★★


"------- あらすじ 出版社より -------------------------

グロテスクグロテスク
(2003/06/27)
桐野 夏生

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世にも美しい妹ユリコを持つ「わたし」は、ユリコと離れたい一心でQ女子高を受験して合格し、スイスに住む両親と離れて祖父とふたり暮らしを始める。エスカレーター式の名門Q女子高は厳然とした階級社会であった。佐藤和恵という同級生が美人しか入れないという噂のチアガール部に入ろうとして果たせず、苛立つのを、「わたし」は冷やかに見守る。
夏休み前に母が自殺したという国際電話が入る。ユリコが帰国するというので、「わたし」は愕然とする。同じQ女子高の中等部に編入したユリコは、その美貌でたちまち評判になるが、生物教師の息子木島と組んで学内で売春し、それがばれて退学になる。和恵はQ大学から大手のG建設に就職した。―そして二十年後、ユリコと和恵は渋谷の最下層の街娼として殺される。
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1997年3月の東電OL殺人事件

あの事件当時は、
何が本当かわからないほど
マスコミが騒ぎたて、

被害者の扱われ方が、
あまりにひどく
気の毒でならなくて避けていたのもあったのですが、

今なら少し
彼女に何があったのかわかるかもしれないと、
ドキュメンタリー東電OL殺人事件 (新潮文庫)と一緒に読んでみたのです。


具体的な事実ならドキュメンタリーでわかるけど、
心の中が見えた気はしませんでした。

ならばこの小説として評価の高い「グロテスク」
あの事件をモチーフにしているということで、読んでみました。




私の中での最大の謎は、
あの事件の被害者が、
年収一千万はあるだろうという現役のエリートでありながら、
どうして街娼にまでなっていったのか、ということ。

そこが、
この本を読んで なんとなく見えた気がしました。



見えたとはいっても
それはとんだ勘違いかもしれないし、
結局本人にしかわからないことなんでしょう。

でももしかしたら、
本人ですらわからないかもしれない
とも思うのです。




人は誰しもグロテスクな闇を持っているのかもしれない。

でも人は、その闇を扉から出してはいけないのです きっと。


出してしまったら、
全身がグロテスクの闇に覆いかぶされ、

拭い去ろうとも、
決して逃げられないのが、

グロテスクな闇なのでしょう。



自分の闇よ扉から出るなよ 

とにかくゾッとするブランなのでした。 


三浦 しをん 「神去なあなあ日常」

気分がよくなる。 ★★★☆


"------- あらすじ 出版社より -------------------------

神去なあなあ日常神去なあなあ日常
(2009/05)
三浦 しをん

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美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。
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のんびりしてるようで
何気に危険。
チョット不思議な山の暮らし。


「風が強く吹いている」でも感じたけど
三浦 しをんの小説って
爽やかで澄んでいる文章っていうのかなぁ、
読んでいて とっても気持ちがいい。


読了後、
肩の力が何気に抜けて、

もうちょっと気負わずに生きていけばいいのよね。

とか思っちゃう本なのでした。 

若竹 七海 「火天風神」

パニックがうつる。 ★★★☆

"------- あらすじ 出版社より -------------------------
火天風神 (光文社文庫)火天風神 (光文社文庫)
(2006/08/10)
若竹 七海

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最大瞬間風速70メートル超。観測史上最大級の大型台風が三浦半島を直撃した。電話も電気も不通、陸路も遮断され、孤立したリゾートマンション。猛る風と迸る雨は、十数人の滞在客たちを恐怖と絶望のどん底に突き落としてゆく。そして、空室からは死体が見つかって…。殺人なのか?そして犯人はこの中に!?謎とサスペンスに満ちた傑作パニック小説。
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パニック小説とはこういうものなのか。


まさに臨場感溢れるドキドキの連続で、
なんかもう一気に読んで、
登場人物と一緒に一夜を過ごしたような気分になってしまった。


うーん。

すごいぞパニック小説。

いや作者がすごいのか。


集中して一気に何かを読みたい時にオススメです。


有川浩 「植物図鑑」

落ちててほしいこんな男の子。 ★★★☆


"------- あらすじ 出版社より -------------------------
植物図鑑植物図鑑
(2009/07/01)
有川 浩

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男の子に美少女が落ちてくるなら女の子にもイケメンが落ちてきて何が悪い!ある日道端に落ちていた好みの男子。「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。野に育つ草花に託して語られる、最新にして最強の恋愛小説!
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どっちかっていうか
いつもっていうか
殺伐とした小説ばかり読んでいる私が、 

どうしてこんな少女マンガのような
ほんわか優しいラブストーリーを読んだのかというと、
この小説は
2010年本屋大賞の8位だったからなのです。

考えて見れば
有川浩って「図書館戦争」の作家さんだもんね、
さもありなんってことでした。



ってことで久しぶりに
かわいいラブラブに触れてみましたが、
これがまた可愛い話でねぇ。


恐ろしく優しいイケメンがゴミステーションに落ちてるんだもの。


作ったお料理を気に入ってもらえるかと、
心配そうに見つめるイケメン。

そんな可愛らしさは反則ってもんです。 


さすが有川浩、女子のツボを押さえていらっしゃると
感心するブランなのでした。




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